こんにちは!や~べ~です。
今回は、少し固いテーマですが、「ベーシックインカム」について語ってみようと思います。
2016年6月5日にスイスで国民投票が行われた「ベーシックインカム(basic income)」ですが、みなさんこのニュースはご存じでしたか?
数日前にテレビのニュースで見て、スイスは面白い事やってるなぁ~なんて思ったので、少し調べてみるとフィンランドやオランダ、ドイツでも試験的に行われる(行われている)という記事を見つけて、色んな国で動きがあることを知り、正直、驚きました。
「ベーシックインカム」とは、収入に関係なくすべての国民に一定額の給付金を支給する制度のことで、給付金を支給する代わりに年金や失業保険などを廃止するなど、現状の社会保障を大きく変える制度のことです。
「ベーシックインカム」のメリット
メリット、デメリットありますが、自分としては、日本でも「一度やってみたら良いのにっ!」と感じました!
分かり易いバラマキ制度ですが、この分かり易く、国民全員一律に配分される、「誰の判断も介入しない」制度なら複雑な事務処理も発生しないので、配分する為に費やされる労力も節約できて良いと思います。
働かずにお金を貰い、最低限の生活が送れるという制度には違いないと思いますが、不労所得を得たら働かなくなるという事にはならない、若しくは、最低限の生活は補償されるが、広い意味での働く事は義務化されるような制度にすれば良いと思います。
広い意味での働く事とは、キャリアアップの為の活動や勉強、子育てや家事なども含む事とし、ネガティブな何もせず遊んでばかりいて最低限の生活を送る方向へ向かわないよう、何か歯止めとしての対策を打てると良いのではないかと思います。
自分の自己実現の為に、夢に向かって、理想に向かって、チャレンジして行けるようなマインドも併せて学習できるようにすれば、良いのかもしれません。
「ベーシックインカム」の試験的一部導入を検討しているフィンランドでは、労働力の流動化が激しく、転職でのキャリアアップの為に、勉強したい、スキルを身に付けたいという労働者がたくさんいるようです。
たとえば、こういう環境で自分を磨く為の時間を捻出する為に、この「ベーシックインカム」が良い作用をすれば、労働者にとってもチャンスが広がるし、そのキャリアアップした労働者を雇う会社にも良い影響があるのではないでしょうか?
会社が元気になれば、税収も上がり、国としても活気が生まれて好循環になり、よりよい社会を形成していくことに繋がるのではないかと思います。
幸福って何だろう?
併せて考えておきたい事があります。
それは、生きていく上で何をもって「幸福」とするか?という部分も、非常に重要だと思います。
幸福度と言えば、ブータンのGNH(国民総幸福量)が有名ですが、色んな記事を見てみるとブータンは経済的にはそれほど豊かな国では無いのですが、国民はみなさん幸福だと言っています。
水道などのインフラ使用料や教育は無料で、最低限の部分は皆平等になっています。「ベーシックインカム」に似た考え方ですよねっ!
デンマークやスイスでも、インフラ使用料と教育を無料化しており、思想としてはブータンがアジアで一番進んでいる国なんじゃないかと思います。
そんな幸福度に真正面から向き合っている国、ブータンでも近年徐々に貧富の格差が生まれ幸福感に変化が生まれているようです。
富を求める若者は積極的に海外に出て、様々な知識やスキルを身に付け活躍しており、国内に留まっている若者は昔ながらの伝統的な仕事を淡々とこなすという構図になっているようです。
一国の中で、全て完結すれば、このような貧富の差は生まれないのでしょうが、どうしたって外国があり、そこにはまた異なる経済活動があるので、人が動けば必ず何かしらの格差が生じるのは仕方のないことなのかもしれません。
しかし、最低限の生活をしながらも伝統を守り、永続的に補償された生活をし、家族と気ままに暮らすこともある意味贅沢で「幸福」な事なのかもしれません。
まとめ
どんな人生を選択するかは、その人の自由で、考え方も人それぞれだと思いますが、「大切な人と何不自由無く暮らすこと」「好きなこと興味のあることに没頭しそれを仕事にすること」この二つはほとんどの方にとって「幸福」と思えることなのではないかと思います。
この二つのことを一気に解決できるポテンシャルを持っているのが「ベーシックインカム」だと、自分は思います。
もちろん、今のままの「ベーシックインカム」では適用できない部分もあるでしょう。財源の問題もあるでしょう。すぐには実現不可能だとは思いますが、現行の社会保障制度に期待するよりもよっぽど明るい未来が待っているように感じるのは、自分だけでしょうか?
IT環境が世界的にさらに整備され、全世界の各地方が高速ネットワークで繋がれば、情報の格差はどの場所でも無くなっていくと思います。(すでに実現されてる??)
VR技術などの進歩で、遠隔地同士でできる仕事の幅も格段に広がっていくと思います。
そこに「ベーシックインカム」が、もし全世界規模で導入されれば、全ての人が前向きに自己実現を目指していける、理想的と呼べる未来に近いづいていくことができるのではないでしょうか?
日本にも近い将来、「ベーシックインカム」のような新しい思想の画期的な社会保障制度が導入されることを期待します。
参考記事
「ベーシックインカム」解説記事
・働かなくても毎月約30万円もらえるベーシックインカム制度の導入を決める国民投票がスタート、その結果は?(2016.06.06)
・日本でベーシックインカムは成り立つか(2016.01.08)
・橋下徹氏が手に入れた「ベーシックインカム」という新兵器(2012.02.22)
「ベーシックインカム」肯定記事
・ベーシックインカムが実現すると、どんな良いことがあるか (2014.12.14)
「ベーシックインカム」否定記事
・「人をお金に依存させる」ベーシックインカムの問題点と貧困解決の重要点=田中優 (2015.12.10)
・ベーシックインカム幻想(2012.01.24)
ブータンについての記事
・世界一幸福な国の人たちが「幸せ」な理由とは?『ブータン、これでいいのだ』(2013.12.10)
・世界で幸せな国 ブータン、デンマーク、スイス。その共通点とは!?(2015.05.31)
・幸福の国ブータン 揺れる幸せの定義(2015.05.24)
じゃあ、今回はここまでっ!!
ではではっ!(´∀`*)ノシ
オススメの書籍
ベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書)
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